怒れる男、流血騒ぎ!?
「奴は無罪なんだっ!」
そのセリフと共に芝居はフリーズしてしまった。
実は、名前は伏せておくが、Tさんが肝心なシーンでセリフを間違えたのだ。
有罪の主張側であるべきところで、「無罪」と堂々と言い間違えてしまったのだ。
僕らは笑いを堪えられずにはいられなかった。
「あぁ、血が…」

振り返ると、辻 萬長さんが頭から出血しているではないかっ!
一体、何があったの?
蜷川さんがとうとう灰皿を投げた?
いやいや、蜷川さんはもうタバコ吸ってないぞっ!
萬長さんが頭を押さえながら指差したものは、テーブルの上に置いてあったバッグ。
どうやら、そのバッグの金具が萬長さんの頭皮を切ったようだった。
ところで、バッグが一体どうなったら萬長さんは出血するの?
萬長さんの頭にバッグが当たるような芝居はない筈だし…
こ、これは夢の中の出来事じゃないよなぁ~?
真相はこうだ!「One Two Three!」(『ザ・ベストハウス123』風 )
Tさんの堂々たる言い間違いに気が付いた萬長さん、
ズッコケのリアクション大きく、テーブルに頭突きをしたらしい。
そこに運悪く、バッグの金具が待っていたという訳。

こんなお茶目な笑顔を返してくれた萬長さん。
傷も浅かったようで、稽古は無事に続けられました。
それにしても、何度もセリフを繰り返している内に起こりうる言い間違い。
実はこれが初めてな事ではなく、他の人にも起こっている現象なのだ。
この日でも、Tさんで二人目だったと思う。
慣れと共に言葉が無意識になってしまうとヤッてしまう。
明日は我が身と肝に銘じないて置かないとな~
僕は『アンタッチャブル』の撮影で人名を実存名で言ってしまった事があるからな。
稽古中なら笑い話になるけど、本番に出ちゃったら皆で凍り付いちゃうぜぇ~
撮影現場みたいに、途中からもう一回なんて言えないからなぁ~
とにかく、今のうちに間違えるだけ間違えて、本番への予防にしよう!
この考え方、何だかインフルエンザのワクチンみたいだな…
本番まで、あと13日…




| 「十二人の怒れる男」 | 22:57 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
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