食べる 死ぬ 生きる という事

今日は映画『ブタがいた教室』と『おくりびと』をハシゴした。
不思議にも前者が問い掛けの作品なら、後者が答えという風にも受け取れ、
我ながら面白いセレクトをしたもんだなぁと感心。
実は『ブタ~』の後にすぐに近くで観られる作品を選んだだけだったんだけどね~
『ブタがいた教室』は昔、ドキュメンタリー番組でも取り上げられた実話の映画化。
「6年2組で子ブタ飼って育てましょう。そして大きくなったら皆で食べようと思います」
星先生が子供たちに投げ掛けた命を考える授業は当時も話題になった。
食べるのか、生かすのか、Pちゃんと名付けて親しんでしまったら誰もが悩む。
オイラなんか、愛車を手放す事にさえ、同じように悩んでた?
前田哲監督の今回の演出は結末を子供たちに教えず、素の言葉で討論をさせたそうな。
実話をなぞりながらも、現場は正にドキュメンタリー的だったんだろうな。
昔、僕の実家には牛も山羊も鶏もいた。でもペットとは少し違う存在だった。
僕の姉は父が鶏を絞めている様子を見て、鶏が食べられなくなってしまった。
家畜に情を持ってしまうと、殺生が辛いものになってしまう。
姉の場合は付け加えてショッキングな光景を見た記憶がトラウマになってしまった。
『おくりびと』で山崎努さん演ずる納棺屋の社長がフグの白子焼きを食べながら、
「生き物は生き物を食って生きている。それ無しで俺らの“生”は成り立たない」
と名言を続けるシーンがある。
まるで僕が先ほど観た映画の事も知ってて語られてるような気がして妙だった。
それにしても、この作品はイイ!
いつかまたもう一度観たい作品と思えた。
久しぶりに日本映画らしい映画を観たような気がしたな。
言葉がとても繊細で、ちょっとした呟きや仕草すらも逃してない。
そして久石譲さんによるオーケストラのサントラがまたイイんだなぁ~
語り出したら止まらなくなってしまいそう。
一度は観ておいた方がイイよと誰かに勧めたい作品。
「うまいんだよな、困った事に…」
セリフが記憶に残る作品って素敵だな。


| 鑑賞 | 23:24 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑
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