涙の不思議
今日は最終話だけに重要な切ないシーンの撮影。
でもそんな事にお構いナシかのようにワイワイしている1年2組の生徒たち。
「これがみんなと一緒にする最後のお芝居なんだよ」
役柄に集中させようと大人たちは言葉巧みにムード作り。

そして本番…。彼らは見事に泣きじゃくった。
干からびてしまうのではないかと思うほど、大粒の涙を流してた。
本番で本当に泣けたまでは良かったのだが…

涙が止まらない…! というか泣き止まない!
本番ではマジ泣き出来てなかった子さえも嗚咽しているではないか!
カットが掛かっても彼らは泣き止む事が出来ず、
テイクを重ねる毎にそれはますます強くなってゆき、
旧新座小学校のグランドに響き渡っていた。
傍にいる事が耐えられなくなって、彼らから少し離れ、

などと斜に構えた態度でひやかしの言葉を囁いていたら、
何故だか自分の目頭が熱くなってきた。

決して最終日に感慨深くなっている訳でも、彼らを見て同情した訳でもないのに…

感情とは関係なく、涙だけが感染したという感じだった。
お葬式の席でお経の声に噴き出してしまった人に腹を立てつつ、
自分までが笑えて来てしまって困った時の事を思い出す。
恐らく彼らは子役として、泣く事の訓練みたいなものも常に受けている訳で、
泣き声の共鳴によるのトランス状態に陥り安くなってるのかなと思えた。
もちろん彼らは役柄としての気持ちも、
今日が最後のお仕事だという事も感じてたんだろうけどね。
最後に可笑しかったのが、本番ではまだウソ泣きだったZ君。
撮影が終わった後もワンワン泣き続けながら、
それでも体は冷静にお着替えをして、脱いだ服を畳んでいたんだよ。
それを見ながら僕は彼の感情と行動のギャップにハマってしまい、
今度は笑いの涙が止まらなくて仕方がなかった。
Z君、笑ってゴメンよ、でも今度何かで使わせて貰うよ。

僕はドラマの撮影自体のクランクアップに立ち合える機会はなかなか無い。
キャストだけでなく、スタッフの皆さんと共にその瞬間を共有出来て嬉しかったよ。
関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした!
さて、放送時間までに編集の方、宜しくお願い致しますっ!


| 「エジソンの母」 | 21:27 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑
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