ナマステ~、フィルミレンゲ@India 6

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インド最終日、番組宣伝用のスチールを撮る為にタージ・マハルへ。
すると日本人観光客が僕らを見つけ、一緒に記念写真をとお願いして来た。
一度受け入れたらと「私も私も」と暫く続いてしまった。
海外だったから良かったものの、場所によってはパニックになり兼ねない。
だから人によっては一切受け付けてない芸能人もいるし、
僕も状況を見て、判断する事にはしている。
ふと昨日のラクダを連れた少年たちの事を思い出した。
昨日は撮って悩まされ、今日は撮らせてと言われて考えた。

タージ・マハルの外では観光客に土産売りや金乞いがしつこく付いてくる。
ある少年がコブラ?を抱えて近付いて来て、驚いてしまった。
よく見てみると、それは木製のおもちゃだった。
3センチ間隔の関節で繋げられていて、グネグネとリアルに動くものだ。
彼は「2,000エン、2,000エン」と言って離れない。
そのおもちゃがちょっと面白かったので、試しに値段交渉をしてみた。
日本円は持っていなかったので、ルピーで交渉をして、
最終的に140ルピー (約400円?) まで落ちたので買い付けた。
今までのアジア圏滞在での経験上、
彼らは観光客に原価或いは売値の10倍の値段を吹っ掛けていると思える。
だから言い値の3割には間違いなく落ちるとまた確信した。
でも北京のある店で僕の値引きが強情で追い出された事もあったけどな…
海外での買い物はそんなかけ引きが醍醐味だったりするよね。

今回の現地コーディネーターのチャマさん(左)とドヴァルさん(右)。
インドのトイレ事情も聞いておくんだったな~。
ドヴァルさんは日本在住20年。僕と同じく北海道出身の奥さんがいる。
彼も年越しは奥さんの実家に行くそうだが、
1月2日にはまたインドに来なければならないそうだ。
『電波少年』や『ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説』にも携わっていて、
昔から日本からのインド・ロケの案内役として常に多忙な人みたい。
大変お世話になりました。

ドライバーのハルプリート・シングさん。
人懐こくてターバンが素敵で運転がシャープな人だった。
信号の殆どないインドの路上で僕らを安全に運んでくれました。
日本人の彼女が欲しいって言ってたな。奥さんいるけど…

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僕らはまた200km6時間の帰路についた。
インドでも列車なら2時間ちょっとの距離なのに、
何故にそんなに時間が掛かるかというと、高速道路が無いからであった。
信号があってもなくても、街中を通過する時は渋滞してしまうものだ。
今回見たインドを一枚の写真で表現するアイデアが浮んだのだが、
飛ばす車中からはとても難しく、納得の行けるショットは得られなかった。
もう一日あればイイ写真が撮れたのにと、妙な後ろ髪を引かれてた。

交差点の赤信号で停車をしていたら、
物売りの少女が僕の目の前の窓を叩いて来た。
それは今までも何度も遭遇して、無視してきた事だったが、
その彼女をよく見ると、子役デビューさせたいぐらい可憐な子だった。
僕は窓越しにコブラのおもちゃでからかいながら、あしらっていたのだが、
彼女の切実そうな声に胸が痛み出した。
車が発信して、相手にされないながらも手を振って僕らを見送る少女たち。
昼間から危険な道路にいる彼女らは、学校に行けないほど貧しく、
幼くして物売りをするしか術がない生活事情なんだろうか?
僕は救済を求めている子供らを無視してしまったのか?
気になって、チャマさんに聞いてみた。
「現在のインドの公立学校は学費も掛からないし、食事も付いてます。
なのに路上の彼らは学校に行けないんじゃなくて、行かないんです。
全て親がイケないんです。親が行かせてないんです。
外国の観光客相手に子供に物を売らせて、大金を得られる事に甘えてます。
あの子らの親は働かず、恐らくドラッグとかにも手を出してます。
彼らを可哀そうだと思って金を与えるのは悪循環なのです。
国も路上の物売りを禁止して、道路に表示してます。
もし問題があったら、どちらも処罰されます。
だから、辛い気持ちにならないで下さい。」
最後の日になって、真実を教えられ、納得が出来た。
早く自分の人生を大事にする事に気付いて欲しい。
今度またインドに来た時、彼女らが幸せな暮しをしている事を祈るしかない。

デリー空港は人でゴッタ返していた。
外は見送り人、中はゲートチェックで行列が…
X線の手荷物チェックで、メイクのジョニー君はライター3個を指摘された。
僕のバッグの中のライターはお咎めがなかったというのに…
彼は金属製のライターは彼女からの誕生日プレゼントだと嘆願すると、
ガスを抜いた形でどうにか返還して貰う事が出来たのだが、
今度は僕の意外なものが引っ掛かってしまった!
それは土産品を入れた手提げバッグに入っていたコブラのおもちゃだった。
いくら嘆願しても許しては貰えなかった。
何故ダメなのか、その理由を訊ねると、
それを本物のコブラだと勘違いして、
パニックになる人がいるかもしれないという事だった。
まぁ確かに、僕も最初は本物と勘違いしたぐらいだからな~
でもどっちかと言うと、ムチ代わりになると思うんですけど…
何よりもオイラがそんな事する奴に見えるって事なのか?
変なところで厳しいよなぁ…、僕のライターは気が付かなかったくせに~
それも、何も目の前で投げ捨てる事はないだろう~!!
猫たちのリアクションを楽しみにしていた土産だったのに、とても残念だった。
僕も「息子への誕生日プレゼントなんです」と言えば良かった?
実はこれを買った時に「空港で引っ掛かったりして」と冗談で言ってたんだが、
まさか本当の事になってしまうとは~。
土産品がとんだ土産話になってしまった。
せめて写真を撮っておくんだったな…。チクショ~~っ!!
インドの言葉には「さようなら」という意味合いの言葉はないらしい。
「また逢いましょう」という言葉を交すんだそうだ。
インドよ、フィル ミレンゲ(phir milenge)!!
柳沢慎吾さんの「あばよ!」は訳せないのか…


| @india | 23:59 | comments:15 | trackbacks:0 | TOP↑
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