
『匠の国 ジパング』特別編のロケで僕の故郷の木曽に滞在してたんだ。
2日目の夜、夕食はお好み焼の「アスナロ」という店を予約してるという。
おいおい、関西でもない木曽に来て、お好み焼き屋を選ぶって一体…?
何故にその店を選んだのか、プロデューサーに聞いてみたら、
「お好み焼きとラーメンが両方ある店って、何だか珍しかったからさ~」
そ、それって、単純に珍しいもの見たさですかい?

でも結果、この店を選んだ上条プロデューサーを僕は感謝する事になった。
この店を木曽に開いて半世紀近くになるという玉井よしゑさん、
こう見えて、なんと92歳だというではないか。
背筋もまだピンと伸びており、料理の手さばきもしっかりしている。
よしゑさん曰く、中央線沿いで一番最初に出来たお好み焼き屋らしい。
長年変わらぬ、材料、調味料へのこだわりの味がまたイイね。
なんだか懐かしき良き昭和の頃に引き戻される味だよ。
僕は小学生の時に、姉にこの店に連れて来て貰った事がある。
お好み焼き屋の勝手を知らなかった僕は、
テーブルに仕込まれていた鉄板に手を乗せて、
火傷をしてしまった覚えがあるから忘れもしない。
でも、この店の記憶はそれきりだった。
その後、高校時代にバンド仲間と一度来たような気もするぐらいで、
僕の中では、木曽の想い出やお勧めのリストには入っていなかった。
それに他所から来た人に僕がお好み焼き屋を勧める筈もなかった。
こんなセレクトは、この店の事をよく知っているか、
木曽に対する思い入れが無い人でなければ、選びはしないだろう。
何よりもこのお店の魅力はよしゑさん自身だ。
この人、若い時はきっと美人さんだったんだろうなぁ~と思ったんだ。
そしたら、手伝いに来てたよしゑさんの友人の方が、
店の奥の部屋に飾られてた当時の写真を見せてくれたんだ。
想像を超える美女じゃないですかっ!70年以上前の写真だという。
戦前の写真というのも信じられないよ。
神戸に生まれ育ち、東京で暮らしてた時代もあったみたいなんだけど、
昭和36年に亡き旦那さんの生まれ故郷、旧木曽福島町に来て、この店を開いたんだとか。
「木曽は寒い。神戸に帰りたいって何度も思った、でも帰る所がもう無いのよ~」
と笑いながら言うよしゑさんにグッと来ちゃった。
どうして木曽の男と結婚したの?と聞くと、
「あの人には命を助けられたからね…」
とだけ言って、多くを語りたがらないところにまたグッと来ちゃった。
「芸能界は恐いところでしょ?」
「え?もしかして、昔関わってたの?」
「ううん (否定)」
「本当にぃ?」
「私は人前で転んだりするのが下手だったから、向いてなかった…」
「(演技)やった事あるみたいな発言になってるよ」
「あははは… 」
僕はよしゑさんのこれまでの人生がとても知りたくなった。
勝手ながら、とてもドラマチックな想像をしてしまってる。
今回の番組でも、この店を紹介するべきだったんじゃないかと皆が後悔してた。
よしゑさんの話の続きをいつかまた聞きに来たいね。
だから、まだまだ元気でやってて下さいな。
『女将(おかみ)の国 ジパング』って、新番組はどうよ。
それも地元育ちの女将は当たり前だから、
他所から来て、その地に住み着いた女将がターゲット。
いろんな訳ありヒストリーが聞き出せそうじゃないかい?
オイラは少なくとも3人は知ってるぜぇ~
それよりなんだいっ! "木曽 お好み焼き"で検索しても、
googleの情報以外、各グルメサイトの情報が全くの未登録とはどういう事でぇ!
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